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RabbitHome作品 小説&ネタ公開・推敲ブログ(ネタバレ有)
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 いつものように”ジャンクロット”で使えそうなパーツを探すパレット。そしてその傍には当然のようにダイちゃん。

 ジャンクロットはコッグタウンよりもセントラルに近い為、セントラルのビル群が良く見える。「父さんの居る場所」とパレットはもう少し良く見たくて、高い場所を探して登る。とは言え、適当に積み上げられた機材は不安定で、パレットが降りようとした瞬間に足場が崩れる。
 ジャンクと共に落下したパレットだったが ダイちゃんが助けてくれたおかげでパレットは無傷だった。しかし、助けた際にダイちゃんはジャンクと激しく接触したらしく一部が破壊され、電源も落ちて動かなくなる。

 ショックを受けるパレット。 一瞬「父さん」に連絡を取ろうと通信機を手に取るが、仕事の邪魔をしたくないと思いとどまる。 涙を拭いて、一人黙々とダイちゃんの部品を拾い上げ、そして電源が入らないために飛ばすこともできず、総重量が5キロ以上あるダイちゃんを一人でなんとか家まで持ち帰る。

 そしてパレットは 寝ずに必死にダイちゃんの修理をする。しかし、どうしても起動まで辿り着かない。 ダイちゃんがいなければ独りきりで寂しい家。パレットは謝りながら修理を続ける。
 と、その時、家の戸を誰かが叩く。時刻は夜で既に修理屋も閉めている。ダイちゃんが居ないことで、心細く思っているパレットが戸を開けるのを躊躇っていると 自分の名前を呼ぶ声。
 その声を聞いて、パレットは思わず駆け出して戸を開く。そこに立っていたのは、パレットの父親だった。

 ダイちゃんはパレットのボディガードロボットであり、もともとはパレットの父親が作ったものである。パレットに何か大きな危険などがあった場合、父親に知らせが行くようになっていた。ダイちゃんは壊れる前に、父親に知らせていたのだ。
 とるものとりあえず駆けつけてきた父親はパレットの無事な姿を見て安心する。そして、パレットの話をきいて、直ぐにダイちゃんの修理にとりかかった。
 父親に謝るパレットと、パレットの無事を喜びダイちゃんの性能に満足する父親。幸い、データは壊れていなかったため元通りに戻せると父親。だからパレットに寝るように言うが、パレットは父親と一緒に居たいから傍にずっとついている。

 次の日の朝、いつの間にか寝てしまっていたパレットはダイちゃんに起こされる。ダイちゃんはもう元通りに直っていた。喜ぶパレット。だが、父親の姿は既になかった。
 がっかりするパレットだが、父親の置メール(?)を見て微笑む。

 そしてダイちゃんを抱きしめて、早く一人前になって父親の手伝いができるようになろうと改めて決心するのだった。

+第一話 END+



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